
【サンプル】地下駐車場 壁面ひび割れ止水工事(新宿区)
施工日:2025年11月
工事概要
東京都新宿区のオフィスビル地下駐車場にて、コンクリート壁面からの漏水を止めるための工事を実施しました。
梅雨時期に壁の一部から水がにじみ出るような状態が続いており、放置すると鉄筋の腐食や内装材の劣化につながるおそれがありました。
調査の結果、ひび割れ部からの浸水が主な原因と判明したため、樹脂注入による止水工事をご提案しました。
お客様からのご相談内容
お客様からは、次のようなご相談をいただきました。
- 駐車場の壁から水が流れ落ちてくる箇所がある
- 雨の日に特にひどく、床にも水がたまる
- 応急処置でコーキングをしても再発してしまう
- 車への影響やカビ臭が心配
現地調査と診断結果
現場では、打ち継ぎ目地およびコンクリートひび割れ部を中心に調査しました。
以下のような症状を確認しました。
- 幅0.2〜0.5mm程度のヘアークラック
- クラックからのにじみ出し(湧水)
- 一部のシール材が劣化・剥離
- 既存止水層との密着不良
水の流入位置を特定するため、色水試験を行い、
流入経路を把握したうえで施工計画を立てました。
ご提案した工事内容
劣化箇所が狭く局所的であったため、エポキシ樹脂注入工法を採用しました。
施工は次の手順で行いました。
- クラック部を清掃・乾燥
- クラック沿いに注入口ピン(パッカー)を設置
- 専用ポンプで低圧樹脂を注入
- 樹脂硬化後、パッカーを撤去し、仕上げモルタルで補修
- 壁面を再塗装して仕上げ
使用材料:エポキシ系低粘度樹脂(耐水性・密着性に優れるタイプ)
工事のポイント
- 湧水が止まらない状態でも施工できるよう、止水専用樹脂を選定
- 注入圧力と時間を細かく管理し、ひび割れ内部のすみずみまで充填
- 硬化後に再度散水試験を実施し、漏水の再発がないことを確認
- 駐車場の利用を止めずに、夜間作業で工程を調整
施工後の状態・お客様の声
施工後は、壁面からの漏水が完全に止まり、雨天時も床の乾燥状態を維持できています。
作業後に散水テストを行っても浸水は再発せず、ビル管理者様からも安心のお声をいただきました。
「雨のたびに気になっていた漏水がピタッと止まりました。
立会い検査のときに説明も丁寧で、写真付きの報告書も分かりやすかったです。」