事例紹介
002 埼玉県O様邸ベランダ改修工事
工事の概要
眺めの良い南面2階ベランダの下は、緑豊かな芝生のお庭でした。
そのベランダから水が漏っているという事で、調査をしましたところ、既存防水層にいくつかの経年劣化による破断が見られました。
せっかくのお庭も上から水が漏ってきては気が滅入ります。今回はウレタン塗膜防水をご希望との事で、早速改修にはいりました。
作業の紹介

既存状態の確認
既存はFRP防水というベランダにはお馴染みの工法です。
合板下地のジョイント部に沿って、小さな割れがありました。小さなと言っても、水が浸入るには十分な大きさです。
他には保護塗料の剥がれや細かな欠けが見受けられました。

旧防水層の処理
FRP防水の場合、表面の処理が大切です。
電動工具やヤスリを使い、表層を根気よく剥がさないと、後のものが付着しません。
この工程で気を抜くと、後の工程が全て台無しになる可能性があります。

下地調整材の塗布
研磨作業の後は割れ部の補修をし、全面に下地調整材を塗ります。
調整材の塗布は、成分の異なる防水層を重ねる場合、縁を切る意味で有効です。

プライマー塗布
プライマーを全面に塗ります。

ドレン廻り処理
排水ドレン付近で既存FRP防水が少し痛んでいた為、鉛型の改修用ドレンを差し込みます。
こうすることで既存防水層の影響を受けずに排水廻りを補修できます。
鉛ドレン廻りにポリエステル繊維質の補強布を貼り付けます。こうして鉛という金属質が防水層に与える影響を緩和します。

補強織布の貼付け
ポリエステル繊維質の補強布を全面に貼付けます。
防水下地の動きに対応する為に貼りこみます。
しっかりジョイントさせ隙間なく貼り込みます。

ウレタン材1層目の塗布
ゴミを巻き込まないよう丁寧にコテで均していきます。
この工程で仕上がりの良さが決定します。

ウレタン材2層目の塗布
補強織布の目を完全に消し、且つ段差なく仕上げます。

施工完了
2層のウレタン防水材の上に、保護塗料(トップコート)を塗って完了となります。
ベランダ等、よく使用する部分には滑り止めの粉を塗り込み、歩きやすくします。
施工の内容
工法:ウレタン塗膜防水密着工法(補強織布入り)